スーツ萌えは奥が深いのよ!!

となりの801ちゃん [DVD]

となりの801ちゃん [DVD]

観てしまった・・・」という感じ。瀬戸康史が気になったからなんだけど、まさかこんなものまで観るつもりはなかった。でも、オークションで格安で出品されてたから、気がついたら落札…自分が痛過ぎる。

原作も話題になってた時に聞いたことがある程度で知識は浅かったのですが、「やおい」やら「BL」「同人」に関して知ったのは結構前だと思います。中学生の頃、私の周りの801ちゃんが異常に高かったのです。特に漫画の『封神演義』が爆発的に人気があった頃で、毎朝一緒に登校していた子に「このカップリングの同人が…」とか「○○が受けで〜…」という類の話を延々と聞かされていました。「封神演技」を知らなかったので、正直ちょっと辛かったです。一回その子に誘われて半ば無理やり同人誌の販売会に行かされたこともあります。誘われる時も…

当日コスしてきてね!!』

という無理なリクエストをしつこくしてきて、何故か必死に悩んだ挙句(当時は素直な子でした)私服で行った記憶があります。当然ですが。販売会の記憶はほとんどないけど、確か当時から新撰組の人気も高まっていて、私は小学生の頃から子母沢寛による新撰組がらみの書物や、森村誠一による時代小説などを読んでいたので、同人誌で沖田さんと土方さんがあんなことやこんなことを繰り広げているかと思うと脂汗が出そうな思いで、逃げ出したい気持ちになったかな。なんていうか、その世界って、ある種のサンクチュアリでしょう。私みたいな輩が踏み込んではいけないのですよ。

さて、映画の話に戻りますと、小島アジコ原作のウェブコミックを実写化したもので、サラリーマンをしている28歳のオタクのチベ君の彼女が腐女子801ちゃんで、いったん獲物(萌え対象)を見つけると背中のチャックが開き、中身が飛び出し、色々起こるという物語。一応ラブコメディらしい。

瀬戸はそれなりにそつなく演じてはいる、大半がハイテンションの801ちゃんに呆れたり、唖然とするような控えめな演技だし。でも、何で瀬戸なんだろう…みたいな。だって、彼はいかにもプニ顔で、萌え対象になるはずの人物だから。(某映像サイトのコメント欄で外国の女性が瀬戸に関して「オー!ヒー・イズ・ロリショタ・ボーイ!!」と書きこんでいたのはある意味ショッキングだった…)まぁ、個人的に彼の白衣姿学ラン姿が拝めただけでも満足だけど(笑)やや、学ランは素晴らしかった。ちなみに実年齢より、十も上である役を演じるのはちょっと無理があったと思う。映画を見る女子に彼を売り込みたいだけだったんだろうな、って感じですね。

801ちゃん役の広澤草さんも、一般水準におさまるもののそれなりに可愛いから、ギャップが良かった。作品が成功している点は、801ちゃんのチャックの中身が緑色のちょいキュートな生き物で、禁断の世界に突入する女性をファンタジックに描いたことで、リアルに引いてしまうのをギリギリで抑えてるとこかな。いや、引く人はいるんだろうけど。

爆笑してしまったのは、801ちゃんの妄想ワールドが映像化されるシーン。卒業式後の教室で二人の男子生徒が何かエッチな感じになってるんだけど、それを目撃するまた別の男子生徒役の汐崎アイルがウケる!!モデルとして活躍するアイルは、毎度セリフ棒読みで、お世辞でもうまいとは言えない俳優なんだけど、出てきた瞬間に私を爆笑させる才覚(単なる大根にとどまらないオーラ)はあるようで、今回も抱腹絶倒だった。余談ですが、彼のブログは結構面白いですよ。

私としては、BL的なものは受け付けないけど、映画で男性同士の恋愛を描くものは普通に良いと思います。B好きっていうか、綺麗なものが1つよりは2つあった方がいいじゃん?みたいな感覚ですけどね。ただ完全に腐女子向けの映画は鑑賞に耐え得るものではない。前述のBL的なというのは、妙に純愛で、801ちゃんも言っている『男だから好きになったんじゃない、好きになったのがたまたま男だったんだ』ってやつ。いや、途中で目覚めちゃうのは別にしても、ゲイは対象が男性だから、男性故に好きになるんでないのって思うだけです。それにゲイだってバリ浮気する奴いるって話です。

映画は55分と激短なので、10分ずつに区切って月〜金まで1週間テレビで放送すれば良かったんじゃないのって感じのレベルです。まぁ、「や」まなし、「お」ちなし、「い」みなしってことで良いんですかね。