『ケイティ』ネタばれ御免

前までは昼ドラを観た後には山村美沙サスペンスの赤い霊柩車シリーズの再放送を見ていたのですが(テレビっ子?)、それが終わってしまったため今日は他にすることがたくさんありましたが、仕方なく映画『ケイティ』を観ました。

主役は(道を踏み誤る前の)ケイティ・ホームズ、恐らく一番輝かしかった時期でしょう。その証拠に、映画のタイトル(つまり彼女の役名)が「ケイティ」。映画のエンドロールをよく見ていると、出演している犬の名前は役名と同じだったりします。犬ぐらいの脳みそだと違う名前で呼ばれると混乱してしまうからなのだろうけど、まさかケイティ・ホームズが犬レベルだから「レベッカ」とか「キャシー」と呼ばれると反応出来ないという理由で『仕方ないなぁ、ケイティでいっとく?』なんてワケはない。当然、一押しの若手女優の為だけに映画一本作っちゃいましょうよ、ってくらいの勢いでしょう。それだけあって、ケイティづくし。盛りだくさんの内容でした。

勉強机に向かい、卒論に励む知的なケイティ。
無防備にお着換えしてパンツ(白)を丸見せのケイティ。
合唱部でダンテの「地獄編」を歌うケイティ。(ソロあり)
好感度を損なわない程度に皮肉をバンバン飛ばす面接でのケイティ。(しかも合格)
刑事に向かって「ううん、何でもないの」と涙ぐむケイティ。
さらには冷徹で氷つくような表情まで見せるケイティ。

アテネ行きのチケットを2枚残し、2年前に失踪した豊かな家庭の孤児であるエンブリー(チャーリー・ハナム)の行方を捜索中の警察が、名門大学に在学する元恋人ケイティの元に行き、話は展開していきます。まぁ、だいぶテンポは遅いんだけど、キャラクターの心理的な面も含めて丁寧に描いてはいるのでまずまず評価したいとこ。ケイティは幼い頃に父親に見捨てられた過去があり、その経験が彼女に暗い影を落としているのですが、モウリーという女学生は『だから男は彼女を守ってやりたい〜って思うのよ〜つまり魔性の女ってヤツゥ?』とケイティを独自に分析。でも、ごもっとも。

行方不明になったはずのエンブリーが突然ケイティの前に姿を現わします。2年のブランクに狼狽し困惑するケイティに近づき、意味深なようで無意味な出現を繰り返します。そんなエンブリーを演じるチャーリー・ハナムはなかなかグッドルッキンなイギリス人俳優で、この映画でもミステリアスで存在感のある演技をしています。ちなみに「フーリガン」などには出ているものの、これといって近年のキャリアはパッとしないのでハリウッドでの存在感はなしってことか…。ちなみにちょっと昔の(「恋から」辺りの)故ヒース・レジャーに似てる気がする。どう?ちなみに英版の「Queer as Folk」にも出てたらしい。残念ながら米版しか観てないので分からん。(米版観とんのかい!!という突っ込みが恐い:笑)

エンブリ―の事件を担当するのはアル中やらから立ち直り復帰した刑事であるウェイド。彼を演じるのは、永遠に主演女優の相手役ことベンジャミン・ブラッド。しかも、やたらと刑事役が多いので実際の刑事よりも動きは俊敏かと思われます。銃を構えての立ち回りも様になってます。ラテンの血(確かペルーのネイティブ)が混じったエキゾチックな顔立ちで、マダムを虜にしてそうですが、そんな彼が今作ではケイティの虜になっちゃいます。辛い過去を持つ薄幸なケイティを守れるのは俺だけだ!!と言わんばかりに大奮闘。

前半は前述の通りスローペースでケイティのイメージビデオさながら。加速する後半はオチが読めてしまったのが残念です。ようするに、エンブリ―は失踪前にアテネにケイティと一緒に行くつもりだったのですが、寸前にケイティを振ってしまい、逆上したケイティが彼を殺害。エンブリ―が戻ってきたというのは警察から逃れるためのでっち上げだったというわけ。彼女の正体を知ってしまったウェイドもケイティを見捨てようとしたため、またしても撲殺されてしまうというわけです。ストーリーとしては何ら珍しくはないのですが、こういう狂気に満ちた女性像は往々にして、プライドが高く華美で落とせない男などいないというタイプだと思うのですが、この作品のケイティは地味で知的、一見パッとしないようで男を骨抜きにさせる。ガリ勉だからか厭味もなく、良い友達も男女関係なく居る女性というのが面白いかも。原題の「Abandon」は彼女のことを指してるんでしょうね。個人的に一番の見どころは、ケイティの友人であり彼女に惚れる(こいつもか!!)ハンソン役のガブリエル・マンですね―普通に好みです。ちょっとオタクっぽいとこがソソりますわ(笑)彼が一時期失踪する理由が未だに分かんないんだけど、ケイティに振られ、傷心により引きこもりになったということで結論付け。

そんな感じで、もう二度と戻ることはないであろう輝かしい頃のケイティ・ホームズが見たい人は是非。私は好きな女優じゃないんですけどね―「ギフト」でのビッチで尻軽な演技がお似合いというか関の山だと思います。DVD持ってます。何でかって?大好きなジョバンニ・リビシが出てるからだよ。それ以外に理由はないね!!(笑)

ギフト [DVD]

ギフト [DVD]