さようなら、安宅家。

こんにちは。しゃもじです。ヤクルトが巨人に三連勝していて上機嫌です。ところで、生徒に散々コケにされまくった五連勤が終わり、それと同時に「安宅家の人々」も終幕を迎えました。さて、安宅家はどう終わったのでしょうか。ラストの方を趣味で簡単にまとめたいと思います。

譲二は、宗一ともめて森の斜面を転がり落ちた際に彼をかばって足に大怪我を負ってしまいました。宗一は、自分を守ってくれた譲二に感謝しますが、譲二も親切キャラになるかと思いきや、動かなくなった脚を呪い、久仁子と宗一に「一生、僕にかしずくんだ!!」と命令します。暴君と化した譲二は、みんな言いたいけど黙っていた― 宗一は役立たずで、支配人には到底向いていない、ホテルの経営を完全に自分に任せるようにと言います。それに伴い、奈美悦子演じる母親がホテルにやってきて、やんちゃ坊主譲二の方棒を担ぎます。

一方、以前も書いたように久仁子は雅子に宗一との結婚を考えるようにと説得します。かくして、久仁子に三行半を突き付けられた宗一は状況がうまく飲み込めないままホテルの支配人の役職を自ら捨て、雅子の元へと行くのでした。

そんな時、久仁子が妊娠していることが判明。もちろんあの、ドラマ特有の描写『「つわりの"ウッ"』です。当然、妊娠も一回ヤッただけで出来ちゃうというお約束。そんなに子どもが出来るのは簡単じゃないと、保健体育の先生が教えてくれましたけど…そんな自然界のルールは関係ないのです。それでもなお、譲二の横暴さは増し続けます(彼は妊娠を知らない)。彼が支配人となってから、黒字となり持ち直したホテル経営ですが、丁寧なおもてなしでリピーターを確保するという今までの方針とは違う譲二のやり方に宇田川は反論します。しかし譲二は、『安宅家への復讐だよ!!』『このホテルを潰してやるのさ!!』と言い始めます。これには久仁子もビックリ、譲二もホテルは守りたいと思っていたと考えていたからです。さらに、これを聞いた譲二の母も『安宅家が憎いなら、今よりこのホテルをでっかくして見返してやるのよ!!見損なったよ!!』と、実に都合良く安宅家サイドにスイッチします。こうしてやんちゃが行き過ぎた譲二は一人ぼっちになってしまい、ハートはますますロンリーに…狂っていきます

ホテルが大荒れの中、雅子と宗一は結婚の準備を着々と進めていたようで、久仁子のもとに結婚式の招待状が届きます。『これが届く日を待っていたの―』といつもの調子で言う久仁子。目もどことなくうつろです。心配する宇田川の父ですが、二人の結婚式の日は近づいてきました。

教会で参列者ゼロの状態で式を進める雅子と宗一。そんな二人を柱の陰から、まるで星明子のように覗く久仁子。そんな久仁子の向かい側には、わなわなと震える手でナイフを持った譲二の姿がありました。雅子と宗一に向って走り出した譲二の前に久仁子は立ちはだかります。結局、意気地のない心根の優しい譲二は誰を刺すこともなくナイフを落とします。その時、久仁子は眩暈に襲われて倒れるのでした。

目覚めた久仁子は病院のベッドにいました。そこには雅子と宗一がいました(あと多分宇田川の父も)そして雅子に『あの結婚式は賭けだったの。久仁子さんがもし、現れたなら、そのまま花嫁を久仁子さんに譲って去るつもりだったのよ』と告白。久仁子は壮大なドッキリ作戦に驚きますが、やはり宗一には雅子がふさわしいと説得。さらに、譲二の蛮行も「きっと今までさびしかったのよ」と聖人のような文句を並べて許します。泣きながら現れた譲二に対して、宗一も「償い、必要ありません」とボキャブラリィの豊富さ披露しつつ、優しい心でボロボロの譲二を包みこみます。

おっと、久仁子が倒れた理由を書き忘れるところでした。彼女は以前から目に障害があり、既に限界で大手術を行わなければ失明の可能性があると医者に告げられたのです。そうなると困るのはお腹の赤ちゃんです。全身麻酔や長時間の手術など、母体が持つかどうか危ぶまれるため、久仁子は「視力」か「赤ん坊」という究極の選択を突き付けられるのでした。

会話の最中に例のウッ」が都合良く起き、敏感な雅子は久仁子の妊娠を察知します。そして、生まれてくる赤ちゃんから父親を奪えないわ!!と結婚を拒否します。しかし、手術の旨を雅子に話すと微妙な空気に。結局、久仁子は堕胎をせずに、リスクを背負いつつ手術を受ける決意をするのでした。

そんな久仁子にお守りとしてどんぐりを渡す宗一。久仁子の手術が成功するように、もっとどんぐりを集めようと譲二と森に出かけます。初めて兄弟らしくなった譲二と宗一の長閑な時間も、どんぐり拾いに夢中になった宗一がまたしても斜面を転げ落ちることで終わります。てか、転げ落ちすぎです。ここは笑うところではないはずです…。

さて。
数日経過し、久仁子の手術は無事に成功をします。視力も完全に回復した久仁子が喜ぶのも束の間。宗一が小康状態が続き、危篤だということを告げられます。自宅の床で寝る宗一に久仁子は駆け寄ります。危篤状態にもかかわらず、救急医療センターにいない宗一は見殺しにされているようにも見えますが、宗一は久仁子に会えてうれしそうに微笑みます。そして、宗一は久仁子に『幸せ、ありがとう』と、隠し持っていたドングリをプレゼントします。そして『クニちゃんの幸せ、ボクの幸せ』『結婚してください…ボクと結婚、お願いです…』とプロポーズします。

宗一は床についたまま、久仁子はウエディングドレス姿で結婚式を挙げます。ちなみに神父役は雅子でした。ドングリを残りの安宅メンバーにもプレゼントサービスし終えて、死相が出ている宗一が久仁子に『クニちゃん…歌って…ドングリの歌…歌って…』と涙のリクエスト遠藤久美子がドングリの歌を途切れ途切れに歌い、際どい雰囲気のなか安らかに息を引き取る宗一でした。

通夜では、宗一の遺体の前で互いにヒシと抱き合う雅子と久仁子。二人の間には友情が芽生えたようです。安宅グループと豪語しておきながら、弔問客がいないのが気になりました。それに結婚式でも参列者がゼロでしたし。通夜は終了後だったとにらむ方が自然ですけど。

― 時は流れて6年後。安宅高原ホテルの10周年パーティが催されて訪れた雅子を副支配人の久仁子と譲二が出迎えます。そして、今まで散々トラブルを起こしてきた母屋に行く久仁子と雅子。なんとそこには宗一の墓があったのです。敷布団以上の広い範囲にわたって土が盛られており、クリスチャン式な墓石が設けられていました。

土葬ですか?室内ですし、どう見ても土葬としか考えられません。違法だと思っていたのですが、土葬を禁じている市町村はあるものの、一応アリっちゃアリみたいです。屈葬ではなさそうですが、どういう状態か気になります。とにかく、宗一の墓の前で手を合わせる久仁子と雅子。そして、表に出た久仁子に駆け寄る一人の少年。そう、久仁子と宗一の息子です。そして驚くことに、彼の名前も宗一なのです。一応、戸籍上親と子は同姓同名ではいけないようなので、結局久仁子は宗一と籍を入れずにシングルマザーという道を選んだのでしょうか。あ、物語のテーマが無償の愛なので、そういう細かいことにこだわるのはやめましょう。

ラスト、『親を想う愛。子供を想う愛。夫や妻、恋人を想う愛。花や鳥、生きとし生ける物たちを思う愛。愛は気が付けばそこにあります。あなたの愛している人はだれですか?その人を思うだけで幸せな気持ちになりませんか?私は思います。その幸せこそが無償の愛だと…』という久仁子のナレーションによって、どこかで聞いたような愛についての有難い講釈でドラマは幕を下ろすのでした。