『劇場版仮面ライダーキバ 魔界城の王』

劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王 公式読本 KIVA LUNATIC ARCHIVES MOVIE EDITION (GLIDE MEDEIA MOOK 11)

劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王 公式読本 KIVA LUNATIC ARCHIVES MOVIE EDITION (GLIDE MEDEIA MOOK 11)

テレビシリーズでは一番最近の26話でイクサが顔射(最終的には全身に)喰らって、パワーアップしたりとなかなか飽きさせず、さらに1986年と2008年の壁が良い意味で取っぱらわれてきた面白さがある仮面ライダーキバ

その劇場版となる『劇場版仮面ライダーキバ 魔界城の王』。口が滑ってネタバレをしてしまうかもしれないので、善意の忠告を。

今回はタイムトラベルして親子対面を果たすが、テレビシリーズを観ているとこれが何の違和感も無いので不思議。俳優の実年齢は2つぐらいしか違わないのに、紛れも無く『父さん!』なのだ。さらに内気で引っ込み思案な渡と掴みどころの無いひょうきんな音也の対極的なキャラクターも観ていて楽しい。ちゃんと恵とゆりの掛け合いも用意されており、渡と音也とは違って、ゆりは最初は恵を子どもだと思わず全く信じないが、友達に近い女性同士らしい歩み寄りをするのが好印象だった。ゆり役の高橋優の17歳とは思えない大人びた雰囲気にはつくづく驚かされる。

余談だが、高橋優のデビューのきっかけになったオーディション番組「OUT★PUT」は毎週観ていた。元々歌手志望で、その当時もグランプリを受賞した確かな歌唱力を披露しており、ゆりが音痴という設定なのが勿体無いくらいだ。その頃から美人だけど可愛いという魅力は変わらず。

散りばめられた電王ネタも笑えるが、過去の遺産に頼らないキバの笑いもしっかり用意されている。井上敏樹はサービス精神旺盛だ。しかしその精神も度が過ぎると、詰め込み過ぎになってしまう。その結果、消化不良が起きるのは不可避。

今回登場する仮面ライダーレイに変身する白峰が名護さんのライバルとなるのだけど、せっかくレイがカッコいいフォルムなのに最後はフェードアウトするように消えてしまい、一体何が言いたくて現れてたんだよアンタ…という感じ。名護さんの弱さを浮き彫りにするためのキャラクターだったのかもしれないけれど、名護さんは虚勢ばかりであまり普段から強そうじゃないので逆効果だった。ちなみにレイは冷気属性なので、雪の粉が舞うような演出がされるが、変身前の白峰はずっと爪をやすりでカリカリしているような奴なので、舞っている粉は雪ではなくて爪のカスなんじゃないかと思った。何よりレイキバットの声を若本則夫がつとめていたので、あんな消え方は駄目だと思うひと、挙手!

ファンガイアデザインも好みだったので良かった―…さらに気がかりだった敵役のホリケンも台詞を少なめに抑えたため、ボロが出ずに済んでおり、何も足を引っ張ってないのが良い。まぁちょっと失礼な言い方だけど。

周囲が何の疑問も持たずにキバに変身したりと、テレビ版と少し違う点も勢いのある展開でそれほど気にならない。巨大化する仮面ライダーは納得がいかなかったけれど、キバが蝙蝠らしく宙吊りになったり、繰り出される足技アクションは問答無用のかっこよさ。親子で力を合わせると言う展開も良いけれど、宣伝でも見所だとうたわれていた空中戦がしっくり来ていなくて、『エンペラーフォームのままで飛べないのかな…』(完全ネタバレ、文字反転で)と思ったり。

これだけ色々盛り込んだうえで分かりやすくストーリー展開していったことには感動するけれど、逆に散漫になっていた部分が目立ち、もうひといきで更に良い作品になっていそうな可能性を感じたため、点数を付けるなら70点ってとこかな。

ちなみに同時上映『モモタロスのまっかっか城』は普通に面白い!劇中で動く関俊彦鈴村健一を観た後だったので、さらに可笑しかった。てらそまさんは危うく見逃すとこだったよ…遊佐浩二には和服メガネ萌え…。とまぁ、色んなところで乙女心をくすぐるので注意。(多分くすぐられたら末期だよ)

さらに事件が発生。<http://www.saraba-den-o.jp/> 15日に発表あるとか。でも「さらば」ってヤダナ―。まぁ、モウカッテモウカッテ笑イガ止マランといったとこですか。楽しみじゃないと言ったら嘘になるがな。