第二夜

1週間経っての2度目。だいぶ冷静になって観る事が出来たというか、頭が冷えた自分がいました。そんで色々見えてきたというか、前のエントリでべた褒めしまくったようだけど、確実に100点満点はあげられない映画だと思ってた。何かが足りない。けど、あまりにも浮かれていた自分は1週間考えた挙句の、2度目の観賞で分かった気がする。

つくづくジョーカーの映画だな、こりゃ。完全に彼の踊らされて、弄ばれて、それが好きで私も観ている感じ。バットマンの存在感が…。これがバットマンの映画として、一番問題なんじゃないかと思う。問題というとマイナスな感じがするけれど、決してそういう意味でなく。そのバットマンの弱さが魅力なのだと言ってしまえばオシマイだけど、その苦悩やらが完全にジョーカーに押されてしまっている。ジョーカーの強烈な存在感に、そんなことすら観てて思わなかった一回目。

だからこれはヒーローものではないんだな。あと、書き忘れたけどヒロインのビジュアルの劣化ぶりは酷い…最近のハリウッド女優のブスっぷりには開いた口も塞がらん私だけど、よりによってマギー・ギレンホール。ジョーカーが彼女を綺麗だと言ったとき『女の趣味は悪いんだな』と初回と今回、計2回も思ってしまった。きっと3・4回目の観賞だって、そう思う。しかも彼女の扱い方は、映画としてもスゴイ決断だと思うけど、彼女がああなったことがデントをそこまで狂わせたのではないと思ってしまう。というか彼女にそこまで心酔出来る理由がよく分からないぶん、彼があのような顛末を迎える説得力がアーロン・エッカートだけに頼っているのが残念。

まぁでも、ジョーカーに「狂気」という言葉は相応しくない。彼は紛れもなく「正気」で、人はそれを認めたくないがために「狂気」という言葉を使っているようにしか思えない。彼は自分の存在証明という名の退屈しのぎの為に、ルールを壊そうとしているんだろう。それが至って冷静に、「ノーマル」に振舞っているうえで行われているところがおっかないんだ。

で、これだけジョーカームーヴィーでも何故、この映画を「傑作」と呼んで間違いないという決意が揺ぎ無い理由は、ジョーカーをあそこまで引き立たせて、映画の画面上でも、キャラクターとしてもバットマンをとことん追いやっていくからこそなわけで。ゴッサム・シティでのバットマンと、観客とアルフレッドが知るバットマンは全く違う。だからこそ、彼のカムバックをこれまで以上に期待してしまう。闇の騎士として生き様を、どうこれから魅せてくれるのか、見物だな―…この次に希望を繋げていく終わり方が、最高に良い。あんなに隅に追いやられていたバットマンを、最後に取り戻す回収力に感動するのです。

次がペンギンだと、どうなってしまうんだろう…という以前に、ジャック・ニコルソンのジョーカー以上にダニー・デビートのペンギンが幼い頃の私にはインパクトが強くて、彼を越える人っているの?って真面目に思ってしまう。特に鼻をカジるところが一番強烈だったなぁ。夢に見たさ。あれは悪夢だった。キャットウーマンは…今はゴクリと唾を飲み込むのに留めておこう。

蛇足だけど『ミスト』の少年が生きていたことに、何故か心救われた不思議な安堵の共感者は絶対にいるよね。

明日はハルクの感想書くかな。記録していかないとすぐ忘れてしまう。