『イーグル・アイ』

観る前はスピルバーグの監督作品だと思っていたんだけど、ああ製作総指揮なのね。というわけで彼のお気に入りシャイア・ラブーフが主演のアクション大作。メガホンを取ったD・J・カルーソは同じくシャイア主演の『ディスタービア』も撮ってたし、三人の相性は良いんだろう。ピッツァのデリバリボーイみたいな平凡な顔をしているのに、大作が多いのでこの先どうなるか気になったりならなかったりどうでも良かったり。

本作は、反政府を題材にした大国アメリカらしい、昔から幾度となく映画化されてきた王道SFの教科書通りに作られてて、主人公の生い立ち云々はあくまでそれに添えられるドレッシングに過ぎないので、詳しいストーリーは割愛。SFとは言ったけれど、2008年に作っているということを考慮するともはやSFではないのかもしれないけれど。

というわけで『声』の正体は早々に分かるにしても、目を見張るのはそのアクションシーンなんだろうね。とにかく息もつかせぬとはこのこと。あまりにも息をさせてくれないので、脳に酸素が供給されず途中で睡魔が襲ってきたことも付け加えておく…カルーソのやり方なのかもしれないけれど、緊張と緩和のバランスがもっとあった方がスリリングなんだと思う。これに関してはスピルバーグの右に出る監督はあまりいないと思ってるけど、その信頼も最近揺らいでるので、カルーソにもアドバイスできなかったのか。

だって一番ドキドキしたの、ビリー・ボブが頭を思いっきりぶつけたシーンだったんだもん…あれは痛そうだった!! どれだけ初老の彼に体力が残ってるか心配になったさ。あと、ミシェル・モナハンは結構好きな女優だったんだけど、歳をとってマーシャ・ゲイ・ハーデンに似てきたんじゃないか。

真面目に語らずポップコーンと同じようにサクッと食べてしまえば楽しめる娯楽大作。政権交代の強引さは凄かったただ、ラストはダメダメだった青年の成長と決意がカッコ良い、よく頑張った!!と褒め称えたかったところなんだけど、気に入らない終わり方でした。とりあえず感想を言うにあたってヒッチコックの名前はいちいち出さなくて良いと思うわけであります。

でも『ギロチン作戦』というネーミングが素敵よアリア。あの『政権交代』の大胆さと思いっきりの良さは嫌いじゃない。
そんな感じです。『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』や『宮廷画家ゴヤは観た』『ブーリン(以下略)』もそのうち。

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