Late of the Pier@渋谷O-EAST


開演時間ぎりぎりに入ると想像以上の客入り。これがあとあと影響を及ぼすんだけど、私がチケットを買ったのがだいぶ遅かった割に番号が早かったので、あまり売れてないと思っていました。というか2年前ならこの程度のバンドは代官山UNITだよ?*1創造されたシーンとは恐ろしいもんです。お客はどいつもこいつも揃いも揃って個性派を気取った没個性。別にファッション事情なんてどうでも良いんだけど。はい本題へ。

大学の友達も来ると聞いていたので連絡を取る。「財布を落としてチケットがない」と返事が来る。もはやネタと本人も自嘲していたけれど悲劇以外なんでもないので、前座のえっとメトロノミの間は頻繁に彼女と連絡を取り合っていました。メトロノミは名前だけ知っている程度でしたが、感想は「まずまず」。少なくともライブとしては楽しめるものでした。CD買うほどじゃないけど、たぶんライブの方が良いんじゃないかな。思ったよりも腕がマッチョ。電飾のギミック(リストに電球や、胸にアイアンマン風のライトを装備)や、突発的な振り付けなど、楽しませる心づかいが何より好感もてる。それでもまぁCDは買わないだろうね。

友達が未だに来ないなか、セットチェンジが終わり、遂にLate Of The Pierの登場。しょっぱなからキラーチューンの『Space and the Woods』や『Heartbeat』を繰り出す心意気が頼もしい。ドラムもキーボードもギターもベースも(サーセン、メンバーの名前知らない)全部横並びにされたセットと統一された衣装など、こだわりも感じられた。ギタリスト(ヴォーカル)が幾度かギターの扱いに手こずっていたのは『ごめん、まだこの日本のギターに慣れてないんだよ』とのことで、ぎこちなさが見られるものの、ギターパートには何とか間に合わせるやっつけ仕事っぷりも、勢いがあるから気にならない。つーか気にしてたら楽しめない。

5曲目の『The Enemy Are The Future』を終えた後ドラマーが後方のDJセットに入り『サークルを作って、一番踊りが上手いやつを選ぼうぜ!!』とのことで、メンバー乱入のくんずほぐれつの状態となったものの、メンバーの予想をはるかに超える客入りだったらしくサークルなどできる余裕もなく、とりあえずオーディエンスは跳ねるだけ。それはそれで楽しいのだし、メンバーとしては幸福な大誤算になるのだけど『こんなにお客さん入ると思ってなくてね』と吐露するヴォーカルの姿は、なんだか遊び足りないやんちゃ坊主のようでした。ちなみに私はずっと後方にある柵に寄りかかってみていたので、一部始終を楽しく眺めていました。

ライブらしく即興的アレンジで遊び、人気曲の『Focker』で狂わせた挙句、アンコールには新曲を持ってくるという姿勢がうれしいんだよね。先月同じくO-Eastで目撃したMGMTへの落胆はライブの技巧うんたらよりも結局『Kids』で締める将来性の無さだったわけだし。新曲といってもアルバムに収録されてないだけで聴き覚えはあったのだけど、それでも期待を損ねないナンバーでした。

Late Of The Pierを知ったのは、Klaxons辺りが騒がれ始めた頃(2007年の初頭かな)に知り合いがロンドンで彼らのライブを見たという報告だったんだけど、その時からライブ中には面白いパフォーマンスをしていたのを聞いていたので、その辺の期待をしたわりにはそんな奇天烈なことはしてませんでした(笑)音楽もそれほどクレイジーでもカオティックでもなく、むしろ理路整然としているのがライブを観て体感できたので、1stの良さが偶然の産物ではなく、意図した世界観とサウンドであって、次にも期待をできると良いんだけどなと思ってます。

まぁでも最近、2ndアルバムに対する風当たりの強さってすごくね?移り変わりが激しくて、2ndを出した頃には「あれ?まだシコシコ作ってたの?」みたいな。この先どうなるんでしょう。そんな不安も感じた夜でした。

*1:2006年の12月、代官山UNITKlaxonsを観たのがウソのよう。