いとしいモクメ

昨日某企業のセミナーに行ったのですが、質問を振られるたびに『分かりません』って答える人ってちょっとどうかなと思いました。分からなくても答えてみれば良いのにね。お蔭様でという言い方は失礼ですが、おいしいとこ全部持ってってすいません。と、敢えて嫌味っぽく書いて性格の悪さをアピールをしたところで、今度は私の心優しさのアピールといきます。

ねがい (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 2)

ねがい (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 2)

今度感想を書くつもりですが『ヘヴンズ・ドア』では涙も流れなかったのですが、今日久しぶりに読み返した楳図かずお先生の『ねがい』で号泣してしまいました。

ザックリした話を書くと、主人公の少年は友達が欲しいと心のどこかで思いながらも内向的な性格のためいつも一人ぼっち。そんな彼が、学校の帰り道にゴミ捨て場から拾ったゴミから、人形を作り上げます。「モクメ」という名前を授け、少年は宇宙のパワーによって人形に魂を吹き込もうとします。しかし、効き目はありませんでした。やがて少年は転校生の女の子と仲良くなり、モクメの存在を必要としなくなった少年はモクメを捨てますが…

とにかく切ない。モクメは木の塊を削り、目玉をつけ、髪の毛も生えています。針で出来た歯もある口はパクパク開く仕組みになっています。だけど少年が心をこめて作った人形も他人から見れば不気味に映る。生まれた瞬間から愛されるはずがない運命なんですよね。その悲しさが、ヒシヒシと伝わってくる。少年とモクメの「ねがい」、それぞれの方向は違ったけれど、モクメは少年が成長する上で大切なファクターになるのです。まぁ、だいぶ話の感じは違うけど『ラースと、その彼女』と根本は一緒ですね。でもモクメに感情移入してしまい過ぎるので、そこはティム・バートン的な異形大好き族ならこれに共感できるかと*1。楳図ファンなら誰もが知ってる作品ですが、読んだこと無い人は是非機会があれば手にとって欲しいですね。

まぁコレを呼んで「モクメ〜モクメ〜」と言いながら真昼間に泣いている21歳女子もどうかと思うんですけど…母親に『へぇ―しゃもじはやさしいね。こいつ気持ち悪すぎてそんなこと思えないわ…』って言われました。どうやら私は優しい子みたいです。笑っとけ。でも、自分はぬいぐるみが小さい頃から好きで、人形を可愛がったことはありません。もともと人形が好きではなくて、その一番大きな要因になっているのは紛れも無く『チャイルド・プレイ』ですね。今じゃ笑える映画ですが、当時は軽くトラウマでした。結構な恐がりで、いろんな映画に影響されまくっては友達にホラばかり吹いてました。最後は関係ないか。

*1:私はそこまでティム好きっ子じゃないけど