『おっぱいバレー』

本当は『ザ・バンク』を鑑賞予定だったのだけど、上映時間を間違えてちょうど予告がスタートしたばかりの『おっぱいバレー』を観ることに。どの道観ることにはしてたんだけどね。カウンターのお姉さんに微塵の躊躇いを見せることなく爽やかに『おっぱいバレー、一枚で!!』といつもより大きめな声で言ってやった。ちょっとセクハラしているみたいな気分が良かった。でも、そんな恥ずかしいタイトル言えない!!けど綾瀬を観たい!!という純情チェリーボーイたちは略語の『OPV』と言えばチケット買えるらしいよ。やったね。

さて本題に入ると放送作家などをしている水野宗徳による実話を基にされているというこの作品。舞台は1979年の北九州。バレー部の少年たちは自転車に乗りながら「時速80kmになると(空気の抵抗で)おっぱいの感触になる」と信じて、日々たゆまない研究と実験を重ねているらしいような連中だ。実にくだらない。くだらないけれど、おっぱいはそういうもんなんだ。ググっておっぱい画像が容易く観れちゃう時代じゃないんだ。そんな連中のいる中学校に新任の国語教師、寺嶋美香子がやってきて「バカー部」と呼ばれる弱小バレー部の顧問を任されることで物語は始まるわけで。

まずはお手並み拝見と、女子バレー部との試合をさせられる部員たちはあっさりと敗北。ただギャグとしても使えそうなボロ負けしたであろう惨めな試合ぶりは全く映さない。これは部員が全くバレーにやる気ももっておらず、悔しいとすら思ってないからであって、むしろ効果的かと。これによって貴重な新入部員も即退部してしまう。どう部員を奮起させるか美香子は悩む。

じゃあ試合に勝ったらおっぱい見せて!!―あまりに無茶な約束だったが、かつて生徒の約束を守れずに信頼を失ってしまった過去もあり、断固拒否を出来ない綾瀬がどんどん墓穴を掘っていくのが良い。それにつられて徐々に胸部が強調されていくファッションも見もの(というか見所)。映画の効果で、グラビアで綾瀬の水着姿を観るよりも数倍ドキドキするよね。ちゃんと中学生女子のブルマ好き向けのサービスもあります。ただ、汗で火照った体をコッソリ仰ぐシーンなんかはもうちょいアップでも良いかもしれないし、男子目線でもうちょっと胸のアップをするカットがあっても良かった。おっぱいを拝めずに歯がゆい思いをしてるのは部員たちだけじゃないんだよ…察しろよ。

そもそもバレー部がコレだけ堕落してしまった原因が一人の先輩にあるということだけど、これがちょっと引っかかる。なんで不良の先輩が誰ともつるまずに一人でフラフラとバレー部の部員いじりに耽っているのか…本当にこういう先輩がいたのかもしれないけれど、だとしたら相当変わってるよね。そんな気にするところでもないのかもしれないんだろうけど。

個人的に不安だったのは70年代後半という舞台と映画にギャップがないかどうかだったけれど、度々映される商店と踏み切りのある風景はある程度はCG処理もしてあるのかもしれないけれどなかなかノスタルジックで違和感がない。それにカメラのアングルのバリエーションを変えて、同じロケ地でも多様性を出す工夫を凝らしているのが良かった。背景にある「エビ星人の逆襲」などといった映画ポスターなどの遊びもなかなか面白い。

美香子は、過去の"約束"の出来事から「おっぱいを見せる」約束にもジレンマを抱き、さらにその約束が原因で突きつけられた現実から教師としてのありかたそのものに迷いを感じ始める。そんなときに挿入される恩師のエピソードはなかなか感動的で、説得力を持たせる。中学時代の美香子を演じる大後寿々花もそれなりに似てるし。まぁつまり、2つの過去を絡ませることで彼女の心理的な葛藤と成長をかなり丁寧に描いたことは悪くはないのだけど、肝心の部員たちの心の成長を最終試合だけでなくもっと段階的に見せる必要はあったと思う。女子部員も最終的には放置されていたし。尺の問題もあるので、美香子の恋愛には匂わせる程度に控えたのは脇道に逸れるかとヒヤヒヤしていたのでそこは正解。

実際、かなり楽しめました。綾瀬のコメディエンヌとしての技量も信頼しているし、今年最大の論点ともいえる胸部露出に関しても「どうせ見れないんだし」とすっぱり諦めていたぶん、未練もないし。確かに綾瀬がかわいいってだけで許されちゃうというか精神的には満足できるんだけどね…冷静に考えて感想書きました。だいぶ健全な仕上がりだったので、深田恭子だったらもっとエロかったかな、とヤッターマンの公開後ということもあって考えてしまったのも事実だけど私は綾瀬が好きだし、良いでしょう。あと舞台が北九州だけど、あそこは訛ってないのかな?

ネタバレ文字反転【結構な人が思ったと思うんだけど、おっぱい触れなかった可哀相なヤツが一人いました。あれは救いようがないミスだよね…ネタとして使わなかったし、スルーされたけど…気の毒で仕方なかった。