おれらは絶望の逃走人だ

スラムドッグ・ミリオネア」の感想を書こうと思ったけれど、今はちょっとそんな気になれない。今日は次で最終選考って企業から『不況の煽りを受けて、上部からは今年の採用は見送るとの判断が出ております…私どもとしては本当に前向きにお話し合いを進めていきたいので、なんとか訴えているところです。今しばらくお待ちいただけますか?本当に申し訳ございません…』との電話を受けた。

残すは最終面接なのに…
でも誠意ある対応で、本当に良い企業だと思う。私の就活状況も『最近どうですか?』と話を聞いて気遣ってくれた。精一杯の配慮を感じたので私も嫌な気持ちはしなくて、むしろそれまで説明会を開いて選考を進めてきた先方の労力を思うとなんだかお互い様だとしか思えない。確かに今年の採用が無くなったら厳しいし、せっかく良いと思ったとこだから悲しい。でもそんな会社が私と話して、ここまで良いと思ってくれたんだから、励みになった。

リコーなんかもかなり減益してるように、扱うものは違うけどその会社もオフィス環境向上というか、企業の総合的な情報システムの円滑化や管理をするとこです。まぁ詳しくは書かないけど企業や公的機関も取引先にしてて、それこそ設備投資くらいの金額なんだよね。今一番会社が抑えたいもんでしょ。そりゃ消費も萎むわけで…しかも技術はトップレベルを誇るけど、ライバルは誰もが知ってるような大手電機メーカーで、そっちは技術は劣るけど低コストに抑えてるからさ。こっちは打撃を受けているだろうとは予想してたけど痺れるものがあったし、この先何年も働くことを考えると、今の景気だけで学生も判断しちゃいけないと思ったから選んだ。けど、その気持ちに中小企業は応えられない。なんでも景気を考慮した短期的なビジョンと、漠然とした長期的な「安定」のために大手を目指す。

まぁ色々あるけど、うまく切り替えてこうと思います。こればっかりは私が悪いんじゃないんだ。私を欲しがってくれるところは他にもきっとある。ムンバイ・ドリームという幻想に熱くなった胸はすばやく冷やされていった。