大掃除中に発掘した少年ガンガン

昔、私が完全なるアニメヲタ*1だった10年くらい前にガンガン本誌に読みきりで弥天けーちという14歳の漫画家が読み切りで掲載されました。その頃、自分とほぼ同年齢の人が「突撃!パッパラ隊」や「ハーメルンのバイオリン弾き」「まもって守護月天!」に混じって雑誌に載ったのが凄く驚きだったことを覚えています。弥天先生は、しょっちゅう作品を投稿してて、いつも手厳しい作品評を受けながらも、驚愕のスピードで佳作らへんの賞をこまめに獲得していた記憶があり、毎月私も欠かさずチェックしていたと思います。14歳とは思えないほど早熟なタッチで、線が細く、あまり好みの絵ではなかったけれども、これからが楽しみだと期待していました。でも、ちょうどそのすぐ後に、エニックスお家騒動があって(一番被害を被ったのはガンガンWINGでこれも当時読んでいた)、打ち切りなどが相次いだことをきっかけにすっかりそっち系の漫画からは遠ざかり、弥天先生のこともすっかり失念していたんですけど、なんと今日始めた大掃除中に弥天先生の読み切り作品「人生改善教室」を発見!読み返すと、これが全然面白くない!ページ数も限られていたんだろうけど、荒削り過ぎるプロットにオリジナリティのない絵・・・それでもやっぱりコマ割りのセンスはあるし、キャラクターの表情も豊かで、スクリーントーンを使わずに(きっと中坊で金がなかったに違いない)描ききるポテンシャルの高さを持ち合わせているなぁと思い、その名前を検索してみたところ。

まんがの作り方 (1) (リュウコミックス)

まんがの作り方 (1) (リュウコミックス)

今は平尾アウリという名前で漫画書いてるんですってね。「恐らく同一人物」というレベルの情報ではあるけれど、信ぴょう性は高いそうで、驚きました。「まんがの作り方」という作品をcomicリュウで描いているとかで。一風変わった百合モノらしく、主人公が13歳でデビューしても鳴かず飛ばずの漫画家って自分自身じゃないですか、と。見たところ絵が非常に綺麗で、女の子がえらく可愛いので、一度読んでみようかなと大掃除の最中にブログ書きつつ考えてます。

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でも今思えば、この頃のガンガンで面白かった漫画ってなんだろう。ハレグゥがそこそこ良かったのと、たかなし霧香先生の「ワルサースルー」が笑えたくらいで、買うきっかけを作った「魔方陣グルグル」も絵が変わり過ぎて完全に低迷期だったし、「魔探偵ロキ」とか「スパイラル」とか「東京アンダーグラウンド」みたいな、同人上がり臭い漫画が多かったと思う。思えば、アニメ化率高かったですね。無駄に。一方アニメ化していない「PON!とキマイラ」「清村くんと杉小路くんと」は比較的良かった。あとガンガンWINGは、ほとんど浅野りん先生、藤野もやむ先生、デビュー間もない小島明先生目当てで読んでました。あとたかなし霧香先生・・・ってどんだけ好きだったんだ。あと綱島志郎先生の「ジンキ」もちょうど連載が始まった頃で、よう読んでました。懐かしい。現在のガンガンは、ハガレンなき今、かろうじて「ソウルイーター」が支えているとは思うんだけど、危なそうですね。ここ何年も手に取ってないので分かりませんが、いまだに人を殺せる厚さなんですか?「人を殺せる」ってのは、作家さんのこと言ってんのかと当時は思ってました。「ハーメルン」なんて、一号100ページの時あって、これは作家を殺そうとしているなと厨房なりに薄々と思ってました。では、ガンガン読了後に手がインクで真っ黒になっていたあの青春の日々を薄目で懐かしみながら、片づけに戻ります。

*1:当然「アニメディア」「アニメージュ」「月刊ニュータイプ」をすべて購入して、深夜アニメまでほぼ制覇・・・熱すぎる。