漫画記録 2011

荒川アンダーザブリッジ」が実写化*1ですって。結構、飽きっぽい性格なのでそこまで原作も思い入れがある訳ではないのですが(絵が雑になると特にガッカリ度UPで)これは酷い。特に、なっちさんには目を覆いたくなるレベルです。俳優陣も城田優を筆頭に全員、黒歴史確定過ぎる。というわけで、ここ数ヶ月で読んだ漫画の感想でもチマチマ書こうかなと思ってます。結構話題が古いのですが。

なにかもちがってますか(1) (アフタヌーンKC)

なにかもちがってますか(1) (アフタヌーンKC)

鬼頭莫宏先生の新作。ヘタレで流されやすい平凡な中学生日比野光は、転校生の一社高蔵と出会い、特殊な能力に目覚める。日比野自身は望みもしない、その能力を一社は独自の正義感に基づいた暴力的なまでの「世直し」に利用しようとする。
代表作「ぼくらの」もそうだけど、鬼頭先生はおおよそ中学生とは思えないような台詞をさらりと言わせてしまう。単なる中二病か、いやいや。一社の捻じ曲がった正義感は、まず携帯電話で話しながら車を運転するひとに向かう。彼らを、日比野の力を使って成敗し、巻き込まれた人がいても「より良い社会への殉教だから仕方ない」という。それは、なにもかも間違っているのに、なにが間違っているかと聞かれると個人の「命」に対する尺度でしか測れない。情け容赦ない鬼頭先生によって、どんな因果が日比野に、そして一社に待ち受けているのか考えるだけで、ぞくぞくする。そもそも、日比野自身の能力なのかもアヤシイ気が。
鋭く尖ったブラックユーモアを散りばめながら、主人公たちとは違う地点で別の何かがジワジワと進行しているような感じがとても不気味。鬼頭先生は、命をテーマに扱う時も、手のひらの上で転がすように描く。読了後、気が付けば手にじんわりと汗をかいていた。

まんがの作り方 4 (リュウコミックス)

まんがの作り方 4 (リュウコミックス)

ゆるりゆるりと日々が過ぎて、気が付けば3巻の時点で付き合って丸2年を迎えていた川口さんと森下さんの百合(な感じの)カップル。正直、2年は嘘だろ?と思いました。あまりに変化が無さ過ぎて。けど4巻はかなり今後に引っ張る波乱要素を抱えてますよ。なんと、仕事が忙しくなった森下が東京に引っ越します。そしてクールなライバル(?)の武田さんとルームシェアをするという意外な展開。この二人の全く噛み合わない会話が、面白い。多分、普通の書き手からすると、キャラクターの会話は噛み合わせる方が楽なんでしょうけど、平尾先生はこういう噛み合わなさが上手いと思う。

でも武田さんが出てきたからこそ、森下の胸中が露わになってきたんですよね。東京に行く前も「だって先輩は絶対に行ってもいいよって言うじゃないですか」「そんなの言われたくないんです」といって悩んで自ら遠距離恋愛に持ち込んだものの、川口さんの気を引く作戦はイマイチ。でもじわじわ効いてる感じですね。弟君の報われなさにも拍車がかかってて、良い味を出してる。

誰も上手いこと言わないんですよね。飾り立てたようなことや、どこかで拾ってきたような台詞回しもない。ほのぼの系漫画では、とつぜん天然キャラの子が「でもさ、○○って考えたら素敵じゃない?」といきなりイイ感じの言葉をひらめいたりしますが、この漫画に出てくる人はそんなポテンシャルなさそうです。むしろガッカリ寄りのことを言う方が多い。でも、そこが醍醐味なんですよね。次も楽しみ。

ちょっと疲れたから続きはまた今度。