『宇宙人ポール』

えー、もう1月を10日も過ぎちゃったんですか。早すぎませんかね、もうちょっとゆっくりしてて欲しいんですけど。たんまたんま。いろいろ書こうとしてたことも、すっかり話題的に古くなっちゃってますけど、気にしなくていいんですかね。「宇宙人ポール」観たから、その話でも書こうかな。観たの去年ですけどね。

良かったです、2011年の終わりに相応しい映画でした。どのタイミングで観たって良いと思うんですけどね。ただそんな風にこじつけたかっただけさ。我らがサイモン・ペグとニック・フロストの愛すべきコンビがもたらしてくれたのは「宇宙人」との素敵友情物語でした。

はるばるイギリスからサンディエゴで開催されるコミコンへの参加とSFの聖地巡礼のためにアメリカにやってきたSF作家のクライヴとイラストレーターのグレアム。道中、ポールと名乗る宇宙人に遭遇したことをきっかけに彼の逃亡劇に巻き込まれていきます。って、何これ超うらやましいんですけど。ふと観賞中に「これは大人版『SUPER8』なのか?」と思ったものの、あの時の物足りなさは全てポールが補ってくれました。

ポール登場の時点で勝負はついてます。お決まりの宇宙人として描かず、最高に剽軽でフレンドリーで、皮肉が効いてて、なおかつ紳士的なその「人柄」に惚れずにはいられない。グワシ。セス・ローゲンの時折ナスティですらある声も良かったです。勿論、宇宙人スペックは備えているというのもネタとしてバッチリ効果的でした。ポールの持つヒーリング能力は、彼の存在そのものでしたね。故郷に帰るために目的地に向かうポールが立ち寄る場所、それはかつて彼を救ったある女性の家。たった一言、感謝の意を伝えるためだけに。ポールはそのことを60年間忘れたことはなかったんだろうなと思わず涙腺が緩む。エイリアン(外国人)、即ち自分と異質な存在を認めること、信じること、そして自分を肯定することを本作はポジティブに伝えていますね。キリスト教原理主義者のルースに至っては、魂の解放ともいえます。

ポールが残してくれた普遍的な感情と、笑いは、爽やかな感動として心に残りました。SFファンへのサービスネタに留まらないダジャレなども心憎いわけで。かといってヲタク媚び媚びにならないバランス感覚が見事。しかも、ELOはずるいでしょ。良すぎるもん。ベタベタに褒めてしまいましたが、もう一回観たくなってきてしまいました。はい、おかわり。